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知らないと損をする!家づくりでよく聞く「耐震等級」とは?

公開日:2021/09/01  最終更新日:2022/04/18

注文住宅を建てる際、見かけることの多い「耐震等級」という言葉。何となく言葉の響きだけでわかったつもりになっている方も多いですが、「じゃあ具体的に説明してみて」と求められると、困ってしまうのではないでしょうか?この記事では、わかっているようでよくわかっていない、「耐震等級」という言葉の意味について解説します。

耐震等級とは?区分も解説!

実際に家づくりに携わっている方でもなければ、図面を見ただけで「その家の強度」を理解・把握することは困難です。そんな素人でもわかる目安として設けられているのが、「耐震等級」という基準となります。まずは耐震等級という言葉の意味と、その区分について見ていきましょう。

そもそも耐震等級とは何か

耐震等級とは「品確法」という法律に則って制定された、地震に対する建物の強さです。具体的には、「地震で建物が崩壊しないよう、構造体や躯体がどれぐらいの強さを持っているのか?」という指標なのです。いくつかのランクにわかれており、数字が大きいほど強いことになります。

よく似た言葉で「免震」と「制震」がありますが、これは耐震等級とはまったくの別物です。免震は建物に入る揺れを小さくするもので、制震は建物内部に制震部材を組み込み、地震の揺れを吸収する働きを示します。

耐震等級の区分について

耐震等級の区分は、1~3にわかれています。

まず「耐震等級1」では、建築法で定められた最低限の基準を満たしていることを示します。具体的には、数百年に一度起こるといわれる震度6強~7にも対抗できるとされているので、数十年に一度ぐらいの震度5には充分耐えられるでしょう。

続いて「耐震等級2」は、1より1.25倍の耐震強度を示しています。災害時の避難場所として指定されるレベルの強度であり、「耐震等級2」以上の住宅なら「長期優良住宅」として指定も受けられます。

最後の「耐震等級3」は1の1.5倍の耐震強度のことで、耐震性のなかでも最高レベルとなります。そして消防署・警察署などは災害時の救護活動の拠点となるため、その多くが耐震等級3で建設されているのです。

重要なのは等級の高さではない!?

「耐震等級3」が耐震性における最高レベルである、というのは先ほども触れた通りです。では、「等級が高い=地震に強いから安心」といい切れるのかというと、必ずしもそうとは限りません。では、地震対策において重要なのは、一体何なのでしょうか?

きちんと構造計算がされているか?

住まいにおいて大切なのは、きちんと構造計算がされているかどうか?ということです。構造計算とは地震だけでなく、強風や積雪など「住まいにかかる負荷」に対し、どれぐらい耐えられるのかを算出することを意味します。

壁量(へきりょう)計算および許容応力度(きょようおうりょくど)計算と2つの計算法がありますが、複雑度は許容応力度計算の方が圧倒的に上です。しかし、法律上は「どちらの計算で算出しても問題ない」とされているため、注意が必要です。

きちんとした構造計算がされているか気になる際は、必ず許容応力度計算をしているかどうか確認しましょう。

法律上「構造計算をしなくてよい」特例も

住宅の堅牢性が、人命に関わる重要なポイントであることはいうまでもありません。しかし意外にも、「構造計算をしなくてよい」という法律上の特例も存在するのです。「4号特例」と呼ばれるもので、文字通り建築確認の審査を一部省略できます。

具体的に挙げると、2階建てまでの木造住宅においては、建築基準法上「構造計算をしなくても建築が可能」なのです。そのため2階建て木造住宅の購入を検討する際は、耐震等級よりもまず「そもそも構造計算をして建てているのかどうか?」を、確認する必要があるでしょう。

本当に耐震性の高い建物を建てるには

そもそも日本の法律は「人命を守ること」を最優先しており、「家の資産価値を守ること」は考慮していません。いい換えれば、「地震が起きた時、建物から避難する時間を稼ぐこと」「1回の大地震で建物が倒壊しないこと」この2点だけを重視しているのです。それでは、本当に耐震性の高い建物を建てるには、どうしたらよいのでしょうか?

地震に強い家をつくる5つのポイント

本当に耐震性の高い建物を建てるには、以下5つのポイントを押さえる必要があります。

まず1つ目は、筋交いを入れたり耐力面材・構造用合板を使用したりして、壁を強化することです。2つ目は床と屋根を強化するために、床には構造用合板を使用し屋根材は軽いものにします。

そして、3つ目は接合金物を取り付けて梁と柱の接合部分を強化し、4つ目はベタ基礎を用いることで基礎を強化します。最後に5つ目は、梁自体を強化させるために金物工法を使ったり、集成材など強度のある材を梁に使用したりします。

当然、やればやるほどコストも上がるうえ、すべてのポイントを押さえるために選べるプランも限られてくるでしょう。

 

家づくりでよく聞く「耐震等級」について、解説しました。よく「うちは耐震等級3だから安心」と謡っているハウスメーカーや工務店を見かけますが、実際には「耐震等級3」の家が震災時に倒壊してしまった例もあります。また、「耐震等級1」あれば法律上は問題なく、どんな耐震等級の家を建てるのかは施主に決める権利があるのです。正しい知識を身につけ、納得できる家づくりをしましょう。

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