注文住宅の内装デザインはどうやって決める?種類や失敗しないためのポイントを紹介
ご自身の思いを詰め込んだ注文住宅を作る際に、とことんこだわりたいのはやはり内装です。壁紙や照明などはもちろんのこと、使いやすさも考えながら内装を一つずつ決めていく作業は苦労もあります。では、注文住宅の内装デザインを決める際には何を押さえておくと良いでしょうか。この記事では失敗しないポイントとともにご紹介します。
内装デザインの種類は?
従来の日本家屋は和風建築で畳が敷き詰められている家屋が多かったですが、現在は主にフローリングが中心の住宅が基本です。では、内装デザインにはどんなデザインがあるでしょうか。この項では主に4つのデザインの種類を解説します。
シック・モダンなデザイン
落ち着いた印象の内装デザインは、シックな印象やモダンな印象のデザインが多くなっています。シックな印象のデザインはブラウンやグレー系の落ち着いたカラーを基本に、統一感のあるデザインに仕上げることが基本です。
床材も落ち着いた深みのあるカラーを選ぶことで、高級ホテルのような落ち着いた雰囲気になります。一方のモダンなデザインは、基本のテーマカラーを明るいベージュやホワイトをメインに仕上げることで、家具や壁紙で遊べる余白を残すことができます。
和風デザイン
二世帯住宅などを中心に好まれている和風デザインは、随所に和モダンな印象を持たせるデザインが人気です。リビングなどに畳スペースを用いる、らんま風な梁を設けたりなどで、落ち着いた日本家屋を演出することができます。和モダンなどの名称で提案されるデザインもこちらに該当します。
北欧風デザイン
キッシュな雰囲気のある北欧風は、近年安定して人気のあるデザインです。内装にポップな壁紙やスペースを設けることで、世界的有名家具店などに近いデザインをご自宅内で楽しむことができます。食器や家具にも海外のものを使いたい、そんなおしゃれな方に人気のデザインです。
ウッドテイストデザイン
かつては人気だったカントリー調が現在は新たな形で進化し、明るいトーンのウッド調のデザインへと変身を遂げています。全体を柔らかでナチュラルなウッドデザインで統一させることでキュートな印象に仕上がるデザインです。
注文住宅を建てる際の内装の決め方
内装のデザインにはさまざまなコンセプトがあり、どれも魅力がありますが、実際に注文住宅を建てる際にはどんな風に決めていくのでしょうか。わかりやすく内装の決め方を5つに分けて解説します。
コンセプトを自分で決める
注文住宅の最大の魅力は、自分好みの内装に決められることです。だからこそ、内装を決める前には大まかで良いので、方向性を示すためにもコンセプトを事前に決めておきましょう。
和風、シックなど決めておくことで細やかな内装決めがスムーズになります。また、家族内で意見が対立しないように決めておくことも大切です。
壁と床を決める
内装のなかでも、方向性を大きく左右するのが壁と床です。壁と床は施工する範囲が広いため、十分に検討する必要がありますが、一旦決めてしまうとその他の細かい内装デザインが決めやすくなります。とくに床の色は、室内の雰囲気を大きく左右するので、慎重に決めていきましょう。
設置予定の家具を決める
内装の段階では決めにくいかもしれませんが、ある程度欲しい家具を決めておくと内装デザインが運びやすくなります。ナチュラルな家具をシックなデザインの空間に置くと浮いてしまう可能性があるため、家具を基調にデザインを変更することも考えられます。とくにこだわりの家具の設置を予定している場合には、家具にマッチングする内装デザインがおすすめです。
照明を決める
内装のデザインで意外と盲点となるのが照明です。照明はデザインや位置で大きく部屋全体の印象を変えてしまいます。内装のデザインが完了した後に照明を決めると、思っていた印象と異なる仕上がりになる可能性があるので注意が必要です。
品質を高く見せるために知っておきたいポイント
大切な住宅の内装を決める以上、高品質な仕上がりにしたいものです。では、品質を高く見せるにはどのような工夫が必要でしょうか。高品質な空間には2つのポイントがあります。
まず1つ目は「統一感」です。バラバラの印象の内装デザインと家具がおかれてしまうと、過ごしにくい印象になります。とくに床の与える印象は大きく、色や材質、塗装の有無などによって壁や照明の印象も変わります。空間に統一感を持たせ、過ごしやすくするためにも、床を起点に色味などをコーディネートしましょう。
2つ目は「生活動線」です。どんなに素敵な内装も使いにくい空間は高品質とはいえません。プロに生活動線も相談しながら、家事をしやすい内装デザインを心がけましょう。
この記事では素敵な注文住宅の内装デザインを決める際のポイントを中心に詳しく解説しました。内装を決める際のヒントとして、ぜひご活用ください。内装のデザインを決めることは楽しいひと時ですが、その一方で迷いも生じやすくなります。ぜひプロに相談を重ねながら失敗のない内装を完成させましょう。