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奈良県は本当に安全?災害に備えるために知るべきリスク

公開日:2021/09/15  最終更新日:2022/04/18

自然災害が増えている昨今、家を建てる際にハザードマップを確認するなどして災害リスクについて調べておくのも一般的になってきました。ここでは奈良県で注文住宅を建てる際に気になる奈良県の安全性について、これまでの地震の頻度や今後の予測といったデータをもとにご紹介します。

過去のデータをもとに奈良県の安全性を確認してみよう

「奈良県は地震が少ない県」というのはよくいわれていることです。平城京が奈良に作られたのも災害の少ない土地だったからと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。日本最古の木造建築である法隆寺など、古い建物が多数現存していることも「奈良は安全」説を強固なものにしています。

ただ、過去に奈良でまったく地震がなかったわけではありません。1707年の宝永地震はマグニチュード8.4/死者63/倒壊3,219戸、1854年の伊賀上野地震ではマグニチュード7.3/死者約300/倒壊約6,000戸、1936年の河内大和地震ではマグニチュード6.4/死者1/倒壊約1,200戸、1944年の東南海地震ではマグニチュード7.9/死者3/全壊89戸、1952年の吉野地震ではマグニチュード6.7/死者3人という被害が出ています。最後の大地震は約70年前で今とは人口密度も異なるため、被害規模は参考程度に見ておいてください。

奈良県民にとくに気をつけてほしいのは「南海トラフ地震」です。南海トラフ地震は概ね100年~150年に一度の頻度で発生しており、今後南海トラフ地震が起こる確率は30年以内で7080%といわれています。

最大級の南海トラフ地震が発生した場合、奈良県では47,000棟の建物倒壊、1700名の死者という被害予想が出ています。奈良県全域が震度6となることが予想されており、奈良県には津波のリスクがないにも関わらず甚大な被害が想定されています。

南海トラフ以外にも奈良県とその周辺には8つの活断層が通っており、常に直下型地震の危険があります。とくに地震を引き起こす可能性が高い活断層に奈良盆地東縁断層帯と中央構造線断層帯があり、天理市や橿原市は危険度が高いといわれています。

奈良盆地東縁断層帯や中央構造線断層帯に起因する30年以内の地震発生確率は05%とされています。低く感じるかもしれませんが、阪神淡路大震災の確率は0.48%2004年の新潟中越地震は0%の予想だったことを鑑みると「いつ地震が起こってもおかしくない」と考えておいたほうがよいといえます。

奈良県のハザードマップを確認してみよう

では、奈良県内で家を建てるならどこが比較的安全といえるのでしょうか。安全なエリアの確認にはハザードマップが役立ちます。ハザードマップとは、各自治体が作成している、自然災害による被災想定区域や避難場所・避難経路・防災関係施設の位置などを表示した地図です。

ハザードマップに記載されている危険度は、その土地の成り立ちや地形、地盤の特徴、過去の災害履歴などから算出されています。まずは自分が家を建てたいと考えているエリアの自治体に、どのようなハザードマップがあるか確認してください。

たとえは橿原市には「東南海・南海地震」「奈良盆地東縁断層帯地震」「中央構造線断層帯地震」すべての地震のハザードマップがあります。つまり橿原市は3つの地震すべてについて被災リスクがあるということです。

ハザードマップはその土地の災害リスクについて一番簡単に確認できるツールなので有効に活用してください。ただし、危険区域とされていない場所であっても、万が一の備えは忘れないでください

「絶対安全」は存在しないからこそ備えよう

「奈良県は日本のなかで比較的安全な土地」といわれており、実際ここ数十年のあいだ災害が起こっていませんが、今後もずっと地震が起こらない土地というわけではありません。日本中どのエリアであっても地震がこない場所などないと考え、災害に備えましょう。

災害の備えの代表例が地震保険です。地震保険は単独加入することはできず、火災保険に付帯する形で加入します。地震保険で設定できる保険金額は「火災保険金額の30%~50%」且つ「建物の補償は5,000万円まで、家財への補償は1,000万円まで」と制限があることも覚えておくといいでしょう。

2019年の奈良県の地震保険加入率は32.2%で全国平均の33.1%と比べてやや低い数値となっています。地震保険は1995年の阪神・淡路大震災以降、大きな地震がおこるたびに加入率も保険料も上がっているので、今のうちに保険の最長期間である5年間で加入しておくことをおすすめします。

ちなみに奈良県の年間保険料は保険金額1,000万円あたり13,500円(非課税)で、東京都のおよそ3分の1とリーズナブルな保険料で加入できます。

 

日本のどこであっても、家を建てる際に災害リスクは必ず確認しておきましょう。耐震性の高い家を建てるほか、保険で災害に備えることもできます。

奈良県は比較的災害の少ない土地ではありますが、南海トラフ地震では大きな被害も予想されています。油断せずもしもの災害に備えておくことが、長く安心して暮らす上で大切です。奈良県で注文住宅を建てる際は、こちらで紹介した内容もぜひ参考にしてみてください。

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